退職前の休暇の消化
退職までの、最後の4週間は、1日たりとも、出勤する必要はありません。なぜなら、1週間のうち、2日が休日だとしたら、5日を有給休暇に当てると、合計して20日ですよね。
こうして計算すると、4週間がすべて休日に出来るわけです。20日分を、出勤せずにその分の賃金がもらえます。
例えば、契約社員で、ボーナスがない方、退職金もない方でしたら、ずいぶんと助かると思います。
ちょっと請求しにくい休暇ですが、このような消化方法を請求しても、会社側は労働法によって拒絶することはできません。日給が1万円としても、20日で20万円です。このお金が働かなくてももらえるわけですから、次の仕事まで生活のつなぎにもなりますよね。
このように労働法が、私たち働く人を守ってくれますから、上手く活用して、損のないように退職したいものです。
有給休暇などは労働法ではなく、就業規則での取り決めですが、それを上手く使うためにも、退職の申し出をいつしたら有効だとか、そうした決まりは労働法になります。
労働法や、会社の就業規則についての知識があれば、持っている権利を最大に使って、賢く退職することができますよね。
労働法については、インターネットなどで、後からいくらでも勉強できますが、会社の就業規則は、就職する前に、確認しておくことが大切です。
就業規則には気になる休暇のことも定められていますから、勤めたい会社が、どのようなスタンスで労働者のことを考えているのか良くわかると思います。